ジープ社の製造・販売するジープチェロキーは根強い人気を持つSUV車です。特に2代目モデルのXJ型が日本では有名で、製造終了から15年以上経っているにも関わらず、未だに根強い人気を誇ります。
そんなチェロキーの購入を検討している方も多いと思いますが、気になるのは故障ではないでしょうか?ここではオーナーの口コミなどを元にチェロキーの故障について解説します。
目次
ジープチェロキーは故障が多いのか?
ジープチェロキーに関する故障の声
30代/男性
中古車でチェロキーを買うならアタリハズレは有ると思います。
ジープチェロキーで故障するところは大体決まっていますので、しっかり情報を集めれば乗り続けていくことは可能だと思います。
50代/男性
私は95年式のLTDに乗っていますが故障は皆無です。アメ車はこれで2台目ですが、走れなくなるほどの故障したことは一度もありません。
30代/男性
昔の角ばったチェロキーは、たまに道路の片隅でボンネットを開けて持ち主が悩んでいる姿を見ましたね。
40代/男性
チェロキーの新型は良くできた日本車くらいに故障がないです。
車検費用は消耗品の価格差で割高になりますが…。
系列によっても整備費用に差がでるようです。
30代/男性
以前ジープチェロキーに乗っていましたが、造りが雑で故障ばっかりしてた。
ジープチェロキーの故障が多い箇所
口コミではあまり故障しないという声もありましたが、やはり国産車と比べると故障は少なくありません。特に過去のモデルは故障が多いと言われますが、ジープチェロキーで多い故障は以下のようなものがあります。
- 突然のエンスト
- エンジンオイル漏れ
- 冷却水漏れ
突然のエンストはかなり怖いですね。これは特に古いXJ型で起こりやすいようです。エンストの原因は様々ありますが、チェロキーの場合はセンサーの故障が多いようですね。
エンジンオイル漏れは輸入車の故障の定番です。これは経年劣化によるホースやシールの損傷が原因となることが多いです。エンジンオイル漏れに気づかず、空のまま走ると他の部位の故障にも繋がるので、エンジンオイルの量はこまめに確認してください。
冷却水漏れも良くある輸入車トラブルです。ウオーターポンプやラジエーターからの漏れが多く、これらの部品の交換となることが多いです。冷却水のないことに気づかず走るとエンジンがオーバーヒートしてしまうため、こちらもこまめにチェックするようにしてください。
ジープが発表しているジープチェロキーに関する故障・不具合・リコール情報
ロアコントロールアームの不具合(2018年8月8日)
リヤサスペンションのロアコントロールアームの水抜き穴の位置が不適切なため、ロアコントロールアーム内に浸入した雨水が適切に排出されないものがあります。
対象車には全車両、ロアコントロールアームを対策品に交換します。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
GH-KJ37 | 1J4GM38KX4W111341 ~ 1J4GM48K66W253405(2301台) |
ABA-KJ37 | 1J8GM48K27W528185 ~ 1J8GM58K87W535874(58台) |
エアバッグコントロールユニットの不具合(2018年3月30日)
乗員保護装置制御モジュールにおいて、制御プログラムが不適切なため、過大な電気負荷がかかった場合にアクティブ・ヘッドレスト用の電子回路が破損することがあります。対象車には全車両、乗員保護装置制御モジュールを対策品に交換します。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
ABA-KK37 | 1C4PJMDK0CW116735 ~ 1C4PJMEK1CW166901(95台) |
トランスミッションセンサーの不具合(2018年1月18日)
動力伝達装置において、トランスミッションセンサー配線の製造および、トランスミッションコントロールモジュールのプログラムが不適切なため、当該配線の電気抵抗が増加し、ミッションギヤが正しく制御できないことがあります。
そのため全車両、以下の改善を行います。
1.診断機でトランスミッションセンサーの配線を点検し、異常がある場合は、当該配線を良品に交換します
2.トランスミッションコントロールモジュールのプログラムを書き換えます。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
ABA-KL24 | 1C4PJLGB0EW208937 ~ 1C4PJLGBXEW321214(245台) |
ABA-KL32 | 1C4PJMHS0EW239433 ~ 1C4PJMHSXEW314901(151台) |
ABA-KL32L | 1C4PJMFS0EW256719 ~ 1C4PJMFSXEW314822(45台) |
不明 | 1C4PJMHS7EW239414(1台) |
ABA-KL24 | 1C4PJLGB0EW208906 ~ 1C4PJLGBXEW275710(335台) |
ABA-KL32 | 1C4PJMHS0EW213317 ~ 1C4PJMHSXEW314915(331台) |
ABA-KL32L | 1C4PJMFS0EW213286 ~ 1C4PJMFSXEW314884(337台) |
ジープチェロキー各部品の修理費用
ここでは上で書いたような故障が発生した時、どのくらい修理費用がかかるのか目安金額をご紹介します。
- O2センサーの交換:2万円程度
- エンジンオイル漏れの修理:5万円以上
- ラジエーターの交換:10万円程度
XJ型のエンストはO2センサーという部品の交換で解決することもあるようです。この場合の修理費用は2万円程度と比較的安く済みます。しかし、これが原因でないこともありますし、原因が分からない状態だとしらみつぶし部品交換でビックリするような修理費用になることもあります。
エンジンオイルの漏れ修理は、漏れている箇所によって費用が変わります。基本的にホースやパッキンの交換になりますが、エンジンを取り外すような大がかりな修理になることもあり、もっと高額になることもあります。
冷却水漏れはウォーターポンプやラジエーターからの漏れが多いようです。ラジエータ-の交換となると10万円前後の大きな出費になります。ただ、放置すれば数十万円のエンジン交換となる可能性があるため、放置せずに早めに直してください。
ジープチェロキーオーナーの評判
- エクステリアのデザイン(特にXJ型、KK型)
- KL型では乗り心地が改善され、長時間乗っても疲れなくなった
- パワーがあり、走りに不満は感じない
- 4WD性能が高く悪路も楽々走れる
- 後部座席が狭く長時間乗りづらい(XJ型)
ジープチェロキーはどのモデルもパワーのある走り、オフロード性能が評価されています。しかし、それ以外の外観やその他の性能については世代によってかなり異なるため、世代によって評価される部分は異なります。
エクステリアについては主にXJ型、KK型、乗り心地などの使い勝手は最新型のKL型が評価されています。一方、XJ型などの古いモデルは後部座席が狭いなど使い勝手に関する不評は少なからずあるようです。
ジープチェロキーとはどんな車?
ジープ社が製造・販売するクロスオーバーSUVです。1974年に初代となるSJ型が登場し、それ以後モデルチェンジを繰り返しながら販売されていますが、アメリカでは3代目・4代目は「リバティ」という名称で販売されていました。
モデルによってかなり外見が変わっており、最も有名なのが2代目のXJ型です。現在のモデルは5代目となるKL型で、ジープっぽくないエクステリアとなっていますね。
元々それまでのジープよりもスポーティで小型というコンセプトで発売されたチェロキーですが、後に発売されたジープコンパス、ジープネレゲードの方が車体が小さく、むしろ国内では大型の部類に入ります。
ジープチェロキーを中古車で購入する際に気をつけること
XJ型が特に人気のあるジープチェロキーですが、既に17年前に製造は終了しており、現在は20年落ちに近いものがほとんどです。これだけ製造から時間が経っていればどんな車でも故障は多くなって当たり前です。もし、デザインでXJ型を選ぶのなら、故障はあるものとして考えた方が良いでしょう。
もし故障リスクを考えるのなら、やはり現行モデルのKL型、もしくは一代前のKK型辺りを選ぶのが良いでしょう。
まとめ
ジープチェロキーは走行性能やオフロードの走破性に加え、デザインなども評価が高いSUVです。よくある国産SUVとは別の車を選びたいという方にはぴったりな一台だと思います。
しかし、古いXJ型はもちろんのこと、最新のKL型も国産車と比べると維持費・点検整備費はどうしても高くなります。出費や使い勝手よりも持つことでの満足感を求める人向けの車です。