ガヤルドはランボルギーニ社を代表するスポーツカーです。2003年から2013年に発売していた少し前の車ではありますが、ランボルギーニで最も売れた車であり、現在でも中古車が沢山出回っています。
そんなランボールギーニ ガヤルドの購入を検討している人も多いと思いますが、故障について気になりませんか?ここではランボールギーニ ガヤルドの故障頻度、修理費用などオーナーの口コミを元に解説したいと思います。
目次
ランボールギーニ ガヤルドは故障が多いのか?
ランボールギーニ ガヤルドに関する故障の声
50代/男性
都会に住んでいたりして、タワーマンションやホテルの駐車場などで管理する場合、駐車場でのスロープの上り下りで、かなりクラッチを消耗します。ガヤルドは早い人では8,000kmから、通常15,000kmくらいでクラッチ交換が必要といわれます。
40代/男性
ランボールギーニ ガヤルドを新車購入してから2年目の者です。
乗車頻度は少ないのですが、現状故障は一度もありません。扱いはベンツやBMWと変わらないと思います。何かしようと思うとパーツはドイツ車の数倍しますが…。
50代/男性
僕の経験上ですが、ポルシェ、アウディ、ミニ、BMW、アウディ、VW、レンジローバー等と比較してもトラブルは多くありません。
同等か、むしろ故障は少ないくらいですね。
50代/男性
故障は特になかったです。 ただ消耗品については、フェラーリ以上にランニングコストがかかります。 結局、この手のスーパーカーで高いのはクラッチ関連のコストですね。 それ以外特に故障はしませんよ。
30代/男性
ランボールギーニ ガヤルドはフェラーリのようにキルスイッチ(※バッテリーを外し消耗を防ぐスイッチ)がありませんので、1~2週間エンジンをかけないでおくとバッテリー上がりを起こしてしまいます。
値下がりはあまりしませんし乗りやすいし、故障もディアブロに比べれば全然しないほうだしトータル的にガヤルドは悪くない選択だと思います。
ランボールギーニ ガヤルドの故障が多い箇所
イタリア車やランボルギーニは壊れやすいイメージもありますが、口コミを見ても分かる通り、ガヤルドは比較的信頼性が高い車となっています。このような壊れにくさもランボールギーニ社のガヤルドが人気になった理由の一つでしょう。ただ、これはあくまで輸入車同士の比較で、国産車ばかり乗っている人からすると、壊れやすいと感じるかもしれません。
ランボールギーニ ガヤルドで特に故障が多いとされる箇所は下記のような箇所になります。
- オイル漏れ
- オイルポンプの故障
- クラッチの故障
オイル漏れは輸入車では定番の不具合ですが、ガヤルドの場合はどこか決まった場所というより、オイルバンやガスケット類など色んなところから漏れることがあるようです。
オイルポンプとはエンジンオイルを循環させるためのものですが、ランボールギーニ ガヤルドの初期モデルの5.0Lエンジンはオイルポンプが故障しやすいと言われています。オイルポンプが故障するとエンジン自体の故障にも繋がりますので注意してください。(オイルポンプ自体も交換費用は高いですが…)
ランボールギーニ ガヤルドにはE-GEARというクラッチシステムが使われています。が、上の口コミにもあるように、一般の車よりもかなり早い段階でクラッチの交換が必要になります。これがガヤルドの中でも最もお金のかかる部分であり、定期的にクラッチ交換できないようであればスポーツカーは諦めた方が良いでしょう。
ランボルギーニが発表しているガヤルドに関する故障・不具合・リコール情報
ディスクローター取付けボルトの不具合(2013年12月4日)
前後輪ブレーキ用セラミック製ディスクローター装着車両において、ディスクローターをベルハウジングに取付けるためのボルトの材質が不適切なため、塩分濃度が高い環境下で使用をした場合に、当該ボルトが腐食、破断し、走行中に異音及び振動が発生する事があります。対策として全車両、ディスクローター取付けボルトを対策品と交換します。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
GH-JFGE12 | ZHWGE12T87LA04460 ~ HWGE12T37LA04799(5台) |
ABA-GECEH | ZHWGE54T99LA07679 ~ ZHWGE54T89LA08502(10台) |
ABA-GE07L2 | ZHWGE43T58LA05714 ~ ZHWGE43T58LA07043(27台) |
ABA-GE07L1 | ZHWGE22T68LA06408 ~ ZHWGE22T58LA07288(2台) |
パワーステアリング装置の不具合(2012年10月2日)
パワーステアリング装置に使用されている高圧パイプの材質が不適切なため、長期間使用すると水による影響、または、それに加えてパワーステアリングオイルの油温・油圧 の影響により、高圧パイプに小さな穴が開き、パワーステアリングオイルが漏れてパワ ーステアリングの性能が低下することがあります。
1.車台番号 2320 以前の車両は当該パワーステアリング装置の高圧パイプとポンプを対策品と交換し、新たにオイルクーラーを取り付けます。
2.生産時点からオイルクーラーが装備され高圧パイプの大部分及びポンプが対策品となっている車台番号 2321 以降の車両は、当該パワーステアリング装置の高圧パイプの一部を対策品と交換します。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
GH-JFGE11 | ZHWGE11S34LA00045 ~ ZHWGE11S55LA02610(207台) |
GH-JFGE12 | ZHWGE12T26LA02704 ~ ZHWGE22T06LA03971(82台) |
サスペンションアームのボールジョイント不具合(2005年3月14日)
前輪サスペンションアーム及び後輪サスペンションアームのボールジョイント取付ボルトの締め付けが不適切なため、サーキット走行等の過酷な走行を繰り返し行うと、取付ボルトが緩むことがあります。
対象車両
型式 | 車台番号 |
---|---|
GH-JFGE12 | (車台番号不明:16台) |
ランボールギーニ ガヤルド各部品の修理費用
ここではランボールギーニ ガヤルドに特に多い故障の修理費用の目安をご紹介します。
- オイル漏れ修理:5万円以上
- オイルポンプ交換:数十万円
- クラッチ交換:50万円以上
オイル漏れの修理は、漏れている箇所や数にもよりますが、最低でも5万円程度かかります。部品をイタリアから取り寄せなければならず、時間やお金が国産車などに比べてどうしてもかかってしまいます。
オイルポンプの交換は数十万円レベルの費用がかかります。ここは本来、長く乗っても交換する必要がない部分です。今からガヤルドを購入するのであればできるだけ、初期型の5.0Lエンジンは選ばない方が無難でしょう。
クラッチの交換は50万円以上かかります。沢山乗る人であれば1年か2年のペースで50万円以上が飛ぶことになりますね…。
ランボールギーニ ガヤルド愛用中のオーナーの評判をご紹介!
- とにかく街中で目立つ
- 意外とコンパクトなので取り回しに苦労しない
- 高速走行は文句なし
- ランボルギーニらしい太いエンジン音
- 積載量は皆無に等しい
ランボールギーニ ガヤルドはフェラーリなどと同じイタリアのスポーツカーなので、とにかく派手なエクステリアで目立ちます。その外観でランボールギーニ社のガヤルドに惚れたというオーナーも多いようですね。
走行性能に関してはスポーツカーだけあって文句なしとの声が多く、やや小型なため小回りも利きやすいようです。また、ランボルギーニ特有の野太いエンジン音がお気に入りという人も多いですね。
難点とされることが多いのは、積載能力についてです。スポーツカーはそもそも荷物を載せる車ではないですが、普段使いでは不便に感じることが多いと思います。
ランボールギーニ ガヤルドとはどんな車?
ガヤルドはランボルギーニが製造・販売していたスポーツカーです。2003年から2013年まで販売され、総生産台数14,022台とランボルギーニの最大のヒット車となりました。現在はウラカンがガヤルドの後継車種として販売されています。
アウディ傘下となったことで、信頼性が高まり故障しにくくなった他、ジャスティン・ビーバーなど多くの有名人が乗っていたことでも知られ、ガヤルドが人気になった一因とも言われています。
ランボールギーニ ガヤルドを中古車で購入する際に気をつけること
ランボールギーニ ガヤルドは既に販売終了から5年が経ち、一番新しいものでも経年劣化による部品交換時期に来ています。そのため、車両価格だけでなく、部品交換費用でどれだけかかるかを計算の上、車を選んだ方が後悔しない買い物ができるでしょう。
また、スポーツカーは、極端に走行距離が短いクルマは、避けたほうが良いとも言われています。走行距離が短いクルマは、スロットルボディが固着し、エンジンの回転が悪くなるからです。年式から見て明らかに走っていない車も候補からは除外しましょう。
まとめ
ガヤルドはランボルギーニの中では比較的信頼性が高く、扱いやすい車だと言われています。「憧れのランボルギーニ」を体験するにはぴったりな車でしょう。
しかし、やはり維持費にはそれなりにお金がかかります。ある程度の車に使えるお金がある人だけが乗れる車なのは間違いありません。