フェラーリF430の故障の多さや修理費用を口コミ・評判から調査!

フェラーリと言えば誰もが知るスポーツカーメーカーであると共に、超高級車メーカーでもあります。そんなフェラーリの中でも人気の高い車種がF430で、販売が終了した現在も人気です。

この記事ではもしフェラーリ F430を購入した場合、どのくらい故障があるのか、また修理費用がどれくらいかかるのかについて、オーナーの口コミなどを元に解説します。

フェラーリ F430は故障が多いのか?

フェラーリ F430に関する故障の声

40代/男性

以前のフェラーリは良く故障しましたが、最近のフェラーリは(F430以降辺りから)、故障しにくくなりました。ただやはり故障すると高いので気を使います。

50代/男性

乗ってみてとにかく壊れなくなったなぁと思います。
360に乗っていましたが、とにかく熱害がひどかったです。
F430はそういうことがありませんので、真夏に都内の渋滞にはまっても問題なくなりました。

50代/男性

私は月に1000kmくらい走りますが、それでも警告灯が1回付いただけで、あとは何の故障もありません。日常的に使えますね。

F430からは本当に無理せずに毎日乗れる車になりました。

60代/男性

スーパーカーは部品交換でほぼ全分解となることから、開けたついでに工賃を節約する意味であっちもこっちもと交換することもあります。すると1回の修理に100万円くらいは軽くいってしまうこともありますね。

50代/男性

フェラーリ F430の泣き所はセミオートマです。
使い方によって壊れ方が違うみたいですが基本2万kmが目安、下手すれば5千kmしか持たず50万コースです。
お金をあまり気にしなくていいのなら、フェラーリ F430はいい車ですね。

フェラーリ F430の故障が多い箇所

口コミを見ると、F430以前のフェラーリを知っている人ほど、故障が少ないと感じる車になったようです。普段使いにも大分対応できるようになってきたようですね。

ただ、この比較はあくまで先代フェラーリやスポーツカーとの比較であり、他の車と比較すれば故障しにくい車ではありません。F430で故障が多いとされる箇所は以下のような部分となっています。

  • エアコンの故障
  • バッテリー上がり
  • クラッチの故障

エアコンの故障はどの車で多いトラブルですが、輸入車は国産車以上に壊れやすいと言われています。故障するとエアコン内部から異音がしたり、冷房・暖房が効かなくなったりといった症状が出ます。

フェラーリなどのスポーツカーは一般的に毎日乗る車ではないため、しばしばバッテリー上がりになってしまうことがあります。このような場合はバッテリーを充電しないと車を動かすことができません。長く乗らないことが決まっている場合はキルスイッチを使い、バッテリーを温存する方法もあります。

フェラーリの最も大きな出費となるのが、クラッチの故障や交換費用です。クラッチは運転の仕方によって減り方に差があり、1万kmで交換しなければならない人もいれば5万kmは持つという人もいます。

クラッチが消耗するとギアが切り替えられなくなったり、クラッチペダルの遊びが大きくなったりなどの症状が出るため、このような症状が出る前に早めに交換をした方が良いでしょう。

フェラーリが発表しているF430に関する故障・不具合・リコール情報

F430スパイダー エンジンルーム内作動油パイプの不具合(2009年6月16日)

エンジンルーム内において、幌を作動させるための、作動油パイプの耐熱性が不足しているため、排気管の熱により当該パイプに細い亀裂が生ずることがあります。対策として全車両、当該パイプ付近(エンジンルーム内フレーム側面)に遮熱板を取り付けます。

対象車両

型式 車台番号
GH-F430 ZFFEZ59J000142137 ~ ZFFEZ59J000154337
GH-F430S ZFFEZ59J000154515 ~ ZFFEZ59J000157280(F430スパイダー)

変速機のOリング不具合(2009年6月16日)

変速機のクラッチハウジング内Oリングにおいて、異品が組み付けられたものがあります。対策として全車両、当該Oリングを正規品と交換します。

対象車両

型式 車台番号
ABA-F430 ZFFEZ58J000156934 ~ ZFFEZ58J000161209
ABA-F430S ZFFEZ59J000156789 ~ ZFFEZ59J000161810(F430スパイダー)

MT車の接合部部品の不具合(2007年2月21日)

手動変速機付車において、クラッチオイルホースとクラッチペダルシリンダーの接続部の部品に材質の異なるものが混入したため、強度が不足しているものがあります。対策として全車両、当該部品を良品に交換します。

対象車両

型式 車台番号
GH-F430 ZFFEZ58J000144518 ~ ZFFEZ58J000149090
GH-F430S ZFFEZ59J000148039 ~ ZFFEZ59J000148039(F430スパイダー)

フェラーリ F430各部品の修理費用

フェラーリ F430が上で挙げた方な故障をした場合、どのくらいの修理費用がかかるのか、ここではその目安金額を紹介します。

  • エアコンコンプレッサーの交換:30万円
  • バッテリー交換:2万円程度
  • クラッチの交換:80万円程度

エアコン故障には様々な原因がありますが、エアコンコンプレッサーが故障している場合は、交換費用30万円とかなり高額な修理費用になります。他にも別の部品も故障していたりすると、もっと金額が膨らむ可能性もあります。

バッテリー上がりは充電などの方法で復帰させることもできますが、万一交換が必要な場合2万円程度の費用となります。バッテリーは適合しているものであればなんでも良いので、そこまで大きく他の車と変わりません。

クラッチの交換には80万円程度の費用がかかります。それなりに乗る人であれば1年に1回以上は交換が必要です。ちなみにMT車よりもF1マチック車の方が減りが早くなりやすいと言われています。

余談ですがフェラーリ F430はクラッチ以外の消耗品でもお金がかかるものがあります。それがカーボンブレーキです。パット1枚の交換費用が13万円かかり、しかも交換2回目はブレーキローターも一緒に交換する必要があり、この場合は170万円と恐ろしく高い金額になります。

消耗品交換や修理費用のために、常に100万円程度は持っておきたいものです。

フェラーリ F430オーナーの評判

  • まさにフェラーリらしい素晴らしいデザイン
  • エンジン音が素晴らしい
  • 490馬力のパワーと安定したコーナリング
  • 458より安く、購入しやすい
  • 燃費が悪い

F430はまさにスポーツカー好きのための車で、見た目や走り、エンジン音はどれもフェラーリならではのものというオーナーの満足している評価が見られます。多少無理をしてでも持っていることに価値を感じているオーナーは多いようです。

一方、欠点に挙げられていたのは燃費が悪いことです。これはスポーツカー全般がそうなので、スポーツカーに乗る以上仕方ないことかもしれません。

フェラーリ F430とはどんな車?

フェラーリが2004年から2009年の間に製造・販売していたスポーツカーです。360モデナの後継として登場し、MT車とF1マチックというセミAT車の2種類が用意されています。ちなみにF430の後継モデルとしては458イタリア、488GTBがあります。

フェラーリ F430を中古車で購入する際に気をつけること

フェラーリ F430は販売終了から既に10年近く経過しています。そのため、一番新しい中古車でもそれなりに経年劣化によるダメージや消耗品の交換が必要となります。購入したらそのまま乗れるということはほぼなく、まずは一通り見てもらう必要があるでしょう。

これまでにも書いてきた通り、フェラーリは車両価格だけでなく、維持費や整備費も高いので、これらを払って維持していけるかどうかを考えた上で購入するようにしてください。

まとめ

F430はフェラーリに憧れている人にとっては理想の車だと思います。ですが、その分維持費・整備費も桁違いに高いです。車両価格だけでヒーヒー言う人にはとても維持はできません。

やはり成功者でないと所有するのは難しい車だと言えるでしょう。