トヨタアルファードの故障の多さや修理費用を口コミ・評判から調査!

トヨタアルファードはトヨタの最高級ミニバンです。ミニバンなのにセダンのような高級感があり、購入を検討している方もいることと思います。

ただ、購入する前に知っておきたいのが故障についてです。故障の少ないと言われる国産車ですが、トヨタアルファードはどうなのでしょうか?この記事ではトヨタアルファードオーナーなどの口コミをもとにトヨタアルファードの不具合・故障について解説してみます。

トヨタアルファードは故障が多いのか?

トヨタアルファードに関する故障の声

40代/男性

トヨタアルファードのパワースライドドア故障したー!

10年目で初の故障だー!!

30代/男性

トヨタアルファードで地球2周分の距離を走行しました。

それでも故障無し、流石トヨタ車。

40代/男性

バッテリーが2年で交換になりました。

アイドリングストップや電動スライドドアは結構電気食うみたいです。

特に電動スライドドアは頻繁に使うとだめかも。

40代/男性

初回車検落ちを購入しましたの。

コスパ良く中古と割り切れますし、メンテナンスも心配なく賢い買い物でした。

購入後もトヨペットのロングラン保証とメンテナンスパックに任せきりです。

50代/男性

オイル消費量問題でエンジンブロックを交換しました。

トヨタアルファードの故障が多い箇所

口コミを見ても、やはりトヨタ車の信頼性は高いようで、トヨタアルファードの故障は比較的少ないようです。新車購入であれば、保証も長くつきますし、保証期間は少なくともほとんど問題なく乗れるでしょう。

ただし、壊れにくいとは言え、経年劣化で傷みやすい部分というのはあります。ここではトヨタアルファードで特に故障の多い部分を挙げてみます。

  • インバーターの故障
  • パワースライドドアの故障
  • 2AZエンジンの不具合

インバーターの故障はトヨタアルファードのハイブリット車で起こる経年劣化による故障です。インバーターとはハイブリット車を動かす重要な部品で、これが壊れると車のエンジンすらかからなくなってしまいます。

パワースライドドアは電動でスライドドアが開く便利な機能ですが、古いトヨタアルファードなどではここも故障しやすくなる部分です。ノブやボタンを押してもドアが開かなかったり、途中までしか開かないなど不具合には様々な症状があり、症状によって修理が必要な部分も変わります。

2AZエンジンの不具合とは、エンジンオイルが燃料室まで吸い上げられ燃料と一緒に燃えてしまうというものです。これによってエンジンオイルが異常に早く消費され、気づかないまま乗り続けるとエンジンがオーバーヒートしてしまう可能性があります。

これはトヨタアルファード・エスティマなどに搭載されている2AZエンジンに特有のトラブルとなっています。

トヨタが発表しているトヨタアルファードに関する故障・不具合・リコール情報

電動パーキングブレーキの不具合(2018年5月24日)

内容:
電動パーキングブレーキにおいて、制御用コンピュータ電源回路の異常検出プログラムが不適切なため、バッテリが劣化しているとアイドリングストップから再始動する際の電圧低下を異常と判定することがあります。対策として全車両、制御プログラムを修正します。

対象車両:

型式 車体番号
DBA-AGH30W AGH30-0001005 ~ AGH30-0178640(9,386台)
DBA-AGH35W AGH35-0001001 ~ AGH35-0025649(24,238台)
DBA-GGH30W GGH30-0020908 ~ GGH30-0022937(1,251台)
DBA-GGH35W GGH35-0006721 ~ GGH35-0007290(338台)

※アイドリングストップ搭載車のみ

助手席用エアバッグインフレータの不具合(2018年3月29日)

内容:
助手席用エアバッグのインフレータ(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切なため、温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがあります。対策として全車両、予防的措置としてエアバッグインフレータまたはエアバッグアッセンブリを代替品と交換します。

対象車両:

型式 車体番号
DBA-ANH20W ANH20-8260043 ~ ANH20-8357925(80,452台)
DBA-ANH25W ANH25-8042804 ~ ANH25-8057990(14,672台)
DAA-ATH20W ATH20-8025150 ~ ATH20-8047405(20,686台)
DBA-GGH20W GGH20-8069825 ~ GGH20-8096778(7,799台)
DBA-GGH25W GGH25-8021854 ~ GGH25-8025230(3,302台)

エアバッグ制御システムの不具合(2018年2月1日)

内容:
エアバッグ制御システムにおいて、(1)加速度センサまたは(2)圧力センサ内ICチップの製造条件が不適切なため、IC内部で断線することがあります。対策として全車両、各センサの製造番号を点検し、該当する場合は良品と交換します。

対象車両:

型式 車体番号
DBA-AGH30W AGH30-0022877 ~ AGH30-0048179(19,919台)
DBA-AGH35W AGH35-0004668 ~ AGH35-0008116(3,345台)
DAA-AYH30W AYH30-0010907 ~ AYH30-0022545(10,513台)
DBA-GGH30W GGH30-0004365 ~ GGH30-0009377(3,382台)
DBA-GGH35W GGH35-0001930 ~ GGH35-0003375(1,425台)

トヨタアルファード各部品の修理費用

ここでは実際に上で挙げたようなトヨタアルファードの故障が起こった時に必要な修理費用をご紹介します。

故障箇所 修理費用の目安
インバータの交換 50万円以上
パワースライドドアの交換 10万円以上
2AZエンジンの修理 無償修理(一部のみ購入から9年間)

万が一インバーターの交換を有償で行う場合、なんと50万円以上の費用がかかってしまうようです。インバーターは10万kmを超えたくらいから故障しやすくなると言われていますので、中古車を購入する時には注意が必要かもしれません。

パワースライドドアは故障している箇所によって修理費が異なりますが、パワースライドドア自体を交換することになった場合は10万円から15万円程度かかるといわれます。古いトヨタアルファードなら手動のスライドドアの方が故障しにくいという点では良いかもしれません。

2AZエンジンの不具合についてはトヨタから対策が発表され、保証期間延長の措置が取られています。本来3年もしくは6万km以内の保証が、新車購入から9年以内に不具合が発生した場合、無料修理に応じてもらえます。

これはリコールではないため、症状が出ていないと直してもらえませんが、今後万が一2AZエンジンの不具合が起きた時のために覚えておきましょう。

トヨタアルファードオーナーの評判

  • 2列目・3列目が広々で快適
  • 静粛性が高く、乗り心地が良い
  • ミニバンにしては走行性能も悪くない
  • 内装は高級感がある
  • 燃費が悪い(5~10km/L程度)

トヨタアルファードは高級なミニバンとして売り出していますが、オーナーの口コミでも車内の快適さに関する評価は高いです。特に大きな違いは2列目・3列目シートの乗り心地で、一般的にミニバンの後部座席はガタガタするイメージがありますが、トヨタアルファードは静かで乗り心地が良く快適に過ごせるようですね。

ただ、ガソリン車のトヨタアルファードでは5km/Lくらいと燃費は悪いです。この車は燃費に期待して乗るような車ではありません。

トヨタアルファードとはどんな車?

トヨタが製造・販売する大型ミニバンで、トヨタのミニバンでは最上位の高級クラスに位置します。2002年に初代が登場し、現行モデルは2015年からの3代目です。同じくトヨタが製造するミニバン「ヴェルファイア」とは兄弟車の関係にあります。

高級セダンに負けない装備の充実と広々とした車内、静粛性など、車内の快適性を追及したミニバンとなっています。

トヨタアルファードを中古車で購入する際に気をつけること

古い年式の車、走行距離の多い車は基本的に故障のリスクが上がります。10年10万km以上で交換する部品が多くなると言われていますので、それよりも新しく、走行距離が少ない車を選んだ方が故障やメンテナンス費用は抑えられるはずです。

交換部品によっては上で紹介したインバーターのように数十万するものもあるので、あまりに車両価格が安い車は何か裏があると疑った方が良いと思います。

まとめ

トヨタアルファードはトヨタの高級ミニバンで、新車で購入する場合はほとんど不具合・故障もなく長く乗れると思います。

しかし、中古車を購入する場合は年式・走行距離によって故障しやすい場合もあります。トヨタアルファードの中古を選ぶ際には車両価格だけでなく、メンテナンス代なども考えて探してみてください。