ボルボXC90の故障の多さや修理費用を口コミ・評判から調査!

ボルボXC90は世界的に評価されているデザインや安全性能で人気の車種です。SUV車ですが、3列シートの7人乗りでミニバンが嫌いな家族向けの車でもあります。

そんなボルボXC90ですが、輸入車ということもあり、故障が気になる人も多いのではないでしょうか?ここではオーナーの口コミなどを元にボルボXC90の故障について解説したいと思います。

ボルボXC90は故障が多いのか?

ボルボXC90に関する故障の声

40代/男性

前はボルボXC90だったけど、故障続きで直ぐに国産車に回帰~

50代/男性

ボルボXC90、まだ故障してません。

VOLVOは日本製パーツが多く使われているので、他の輸入車より安心です。

40代/男性

10年経っていても、ちゃんと定期の通常メンテナンスをする前オーナーさんの車なら故障は少なそうです。

50代/男性

車検後、プラスチック部品が相次いで壊れました。部品は本国発注ということで1ヶ月半も経ちましたが、いまだに連絡がありません…。プラスチック製の部品はこの価格の車にしては安っぽいと思います。

60代/男性

ボルボXC90の欠点はオーディオパネルの裏面にあるCPUがオーディオだけでなくウインカーやオンボードコンピューターもコントロールをしていることです。突如音が鳴らなくなり、いろいろ調べてみた結果そのCPUの故障が原因でした。

ボルボXC90の故障が多い箇所

ボルボXC90の故障に関する口コミを見ると、故障に関してはあまり心配ないという声が多かったです。自動車初期品質調査などのデータを見ると、ボルボは決して高いと言えない順位なのですが、オーナーからの信頼性は結構高いようですね。

輸入車の中では比較的故障が少ないと言われるボルボXC90ですが、どんな車も故障しないなんてことはありません。ボルボXC90で特に故障しやすいと言われる箇所は次の通りです。

  • タイミングベルトの故障
  • ABS警告灯の点灯
  • アイドリングが不安定になる

タイミングベルトとはエンジン内にある部品の一つで、エンジンの吸気・排気のタイミングを調整するためのものです。タイミングベルトは常にエンジンの熱に晒されるため、どんどん劣化していく消耗品です。

一般的にはおよそ10万kmで交換と言われますが、ボルボXC90は7万kmでの交換が推奨されており、交換しないとエンジンの故障などが引き起こされる可能性があります。

ABS警告灯の点灯はボルボ車によくある不具合のようです。これが点灯してしまうといざという時にABSが機能しなくなり重大な事故に繋がる可能性があります。

アイドリング時にエンジンの回転数が不安定になる、というトラブルも多いようです。放っておくとエンストしたりすることもあるようなので、早めに修理工場で診てもらってください。

ボルボが発表しているボルボXC90に関する故障・不具合・リコール情報

エンジン冷却装置(ブリーダーホース)の不具合(2018年5月31日)

内容:
エンジン冷却装置において、リザーバータンクとエンジンを繋ぐホース(ブリーダーホース)のコネクタ部の径が設計より細いため、取付強度が不足し、コネクタ部に亀裂が生じるものがあります。対策として全車両、ブリーダーホースを良品に交換します。

対象車両:

型式 車体番号
DBA-LB420XC YV1LFA2MCG1044451 ~ YV1LF10MCG1093689(277台)
DBA-LB420XCA YV1LFA2MCG1050084 ~ YV1LFA2MCG1057085(14台)
DLA-LB420XCPA YV1LFBAMDG1055340 ~ YV1LFBAMDG107583(29台)

シートベルトテンショナーの不具合(2017年9月7日)

内容:
後部座席(3列目)の右側シートベルトにおいて、シートベルトプリテンショナーの製造が不適切なため、ガス発生装置が正しく組み付けられていないものがあります。対策として全車両、後部座席(3列目)の右側シートベルトを良品に交換する。

対象車両:

型式 車体番号
DBA-LB420XC YV1LFA2MCH1134041 ~ YV1LFA2MCH1142594(272台)
DBA-LB420XCA YV1LF10MCH1135903 ~ YV1LFA2MCH1140894(17台)
DLA-LB420XCPA YV1LFBAMDH1134621 ~ YV1LFBAMDH1135094(3台)

制動装置(VDDM)の不具合(2017年5月19日)

内容:
制動装置の制御を行うコントロールモジュール(VDDM)と車両のシステム管理を行うコントロールモジュール(CEM)において、プログラムが不適切なため、駐車状態からのエンジン始動時にCEMとVDDM間で通信ができないことがあります。対策として全車両、コントロールモジュールのプログラムを対策プログラムに書き替えます。

対象車両:

型式 車体番号
DBA-LB420XC YV1LFA2MCG1044451 ~ YV1LFA2MCH1155910(1,060台)
DBA-LB420XCA YV1LFA2MCG1050084 ~ YV1LF10MCH1155722(110台)
DLA-LB420XCP YV1LFBAMDH1118254 ~ YV1LFBAMDH1150256(23台)
DLA-LB420XCPA YV1LFBAMDG1055340 ~ YV1LFBAMDH1155537(84台)

ボルボXC90各部品の修理費用

ここでは、各部品の修理費用の相場をご紹介いたします。

故障箇所 修理費用の目安
タイミングベルトの交換 10万円程度
ABS警告灯の修理 40万円
IACバルブ清掃  3,000円程度

タイミングベルトは純正品に交換する場合10万円程度かかります。国産品などで代用すればもう少し費用を抑えられ、7万円前後で交換できるそうです。

ABS警告灯の点灯の修理はディーラーでお願いする場合、40万円とか50万円とかの高額修理になってしまう可能性があります。これは問題があると疑われるパーツを全部交換するためです。ボルボ車を得意とする修理工場の場合、ピンポイントで問題部分を見つけ出し、数万円の修理で済むこともあるようですね。

アイドリングが不安定な症状にはいくつか原因が考えられますが、その中の一つとしてIACバルブが汚れで詰まっている可能性が挙げられます。IACバルブの清掃は3,000円程度でやってもらえるようなので、アイドリング不調を感じたら大きな問題になる前に修理工場に持っていきましょう。

ボルボXC90オーナーの評判

  • 乗り心地が良く長距離運転しても疲れない
  • 3列目まで広い
  • 荷物も沢山積める
  • 走行性能は必要充分
  • 車両価格が高い

オーナーの評判を見ると、見た目よりも車の機能性を評価する声が多かったです。走行性能は必要充分で、車内の乗り心地や積載量の多さなど使い勝手の良さが魅力なようです。

また、3列目シートまで広いので、大人数が乗るにも適しており、アウトドアなど大人数で出かける時には便利そうですね。

一方、車両価格の高さが不満として多く挙がっていました。実際、国内のミドルサイズSUVと比較すると数百万円の違いが出るほど高いです。輸入車はお金がある程度かかるのは覚悟しないといけませんね。

ボルボXC90とはどんな車?

ボルボXC90はボルボが製造・販売している中型SUVです。2002年に初代モデルが発売し、現行のモデルは2016年に発売開始した2代目となります。2代目はデザインなどが世界的に高く評価され、50以上の賞を受賞しており、日本でもRJCカーオブザイヤー・インポートを受賞しています。

7人まで乗ることができるため、大家族のミニバンのような使い方もできますし、そのための安全技術も充実しています。家族向けのSUVカーと言えるでしょう。

ボルボXC90を中古車で購入する際に気をつけること

ボルボXC90は元々の値段が高く、初代モデルでも200万円台、2代目モデルは500万円以上します。中にはこのような相場を無視した安い車もありますが、輸入車の場合は安いのは何か訳があると見た方が良いでしょう。

整備が行き届いていない車だと壊れにくい車とは言え、交換パーツ代などが高額になり、結局高くついてしまうこともあります。中古車を購入する時には、車両価格と一緒に、交換が必要なパーツ費用なども計算に入れるようにしましょう。

まとめ

ボルボXC90は7人乗りSUVとして人気の車種で、ボルボならではのデザインに加え、機能性も高く、故障もしにくいとかなり評判の良い車です。ですが、中古でも車両価格はかなり高く、修理できる工場が少ない、修理代が国産車より高くなるという欠点もあります。

ボルボXC90を購入する時にはこのような欠点について理解し、後から後悔しないようにしてくださいね。