セレナC25は故障しやすいって本当?故障箇所や費用について徹底解説!

ファミリーカーとして絶大な人気を誇る日産のセレナは、1991年に発売が開始されました。時代とともにデザインや機能が向上し、魅力のいっぱい詰まった1台となっています。これまでセレナは5世代が発売されていますが、今回は2005年から2010年までに発売されていたセレナC25型の故障について解説していきます。

セレナC25は故障が多いのか?

セレナC25に関する故障の声

インターネット上には、セレナC25やその他世代のセレナに対する様々な口コミが投稿されています。
セレナC25の故障を経験した方の口コミを一部ご紹介します。

30代/男性

家族が増え、人気の高いセレナにしようと新車や中古車を探しました。予算なども考え中古車でセレナC25を購入したのですが、8ヶ月ほど経ったとき、いきなりエンジンから異音がして止まりそうになることがありました。すぐに異音は消えたのですが、念のため修理工場に持っていき、部品を交換してもらいました。

40代/女性

以前乗っていた車がセレナC25でした。新車で購入し、子供たちも車内が広いと毎回興奮して乗っていました。その際に起こった大きな故障といえば、ラジエーターの故障です。ラジエーターから水漏れしていたようで、すぐに修理をしてもらいました。まとまった出費となりましたが、安全には変えられませんね。

20代/男性

結婚を機に、その当時発売されていたセレナC25を購入しました。

車内は広いし、乗り心地はいいし大満足で愛用していましたが、数年経ったとき、ギアをRに入れると、勝手にパーキングに変わることが度々ありました。修理に持っていっても原因がわからないということで修理をしてもらえず……。それからも何回か修理に持っていきましたが、同じ理由でもどされていたので、早々に手放しました。デザインなどが気に入っていたのでとても残念です。

40代/男性

家族と規制のため、セレナC25で高速を走っていたところ、アクセルを踏み込んでもなかなか加速しないという症状が……。すぐに路肩に停車させ、近くの日産までレッカー移動してもらいました。CVTのセンサーを交換してもらい、症状は改善されましたが、セレナC25に乗っている間は、高速に乗るのにドキドキしました。高速での故障は怖いですね。

このように、セレナC25で故障を経験した方の口コミは多数あります。
ファミリーカーということもあり、子供を乗せているときの故障はやはり怖いものがあります。

事前に故障個所を把握し、メンテナンス時に念入りに点検したり、定期的に部品の交換をしたり対策をしておきたいところです。

 

セレナC25の故障が多い箇所

国産車は輸入車に比べて、故障しにくいと言われますが、工業製品である以上、セレナC25が全く壊れないことはありえません。

セレナC25にも故障しやすい箇所というのがいくつかあり、次の様な部品は比較的故障が多いものです。

セレナC25の故障箇所1 CVTの故障

セレナC25の一世代前のセレナC24でも大きく取り上げられていた問題であるCVTも故障しやすい箇所として挙げられます。一時期はリコールで対応していたこともありますが、それでもやはりCVTの故障は多発しているようです。

CVTが故障してしまうと、走行に支障をきたしますので、走行中にガクガクするなど違和感があった場合は、すぐに点検をしてもらうか、ミッション交換をした方がよいでしょう。

セレナC25の故障箇所2 ハイマウントランプの点灯に関する故障

C25型のセレナに特に多いと言われる故障箇所で、ハイマウントランプが正常に作動しなくなります。ハイマウントランプの故障は、車検が通らなかったり、整備不良で取り締まりに引っかかったりする可能性があります。

セレナC25の故障箇所3 エアコンの故障

こちらもセレナC25に多い故障と言われています。エアコンを使用する際に重要な部分であるコンプレッサーが正常に作動せず、エアコンが効かない、異音がするという症状がでます。

 

セレナC25には上記のような故障が見られます。

CVTやエアコンの故障は乗ってみないとわからない点でもあるので、中古車購入時には、出来るだけ試乗をし、異音がしないか確認することをおすすめします。

 

日産が発表しているセレナC25に関する故障・不具合・リコール情報

リコール届出番号 3227 (2013年9月26日発表)

内容:
アクセルペダルの踏み込み量を検知するアクセルセンサにおいて、 アクセルペダルを横方向に押す力が働くような踏み方をした場合に、当該センサ内部の接点の接触力が不足して接触不良を起こすことがあります。 このため、当該センサ信号が出力不良となることで、フェールセーフ制御が作動してスロットルバルブ開度を制限し、加速不良となるおそれがあります。 また、フェールセーフ制御時の吸入空気量設定が不適切なため、スロットルバルブに汚れが堆積している場合に、アイドル回転付近での空気量が不足して、 エンストに至るおそれがあります。

対象車の含まれる車体番号:
C25-000001~C25-505877
NC25-000001~NC25-363759
CC25-000001~CC25-391042
CNC25-000001~CNC25-314418

リコール届出番号 2753 (2011年5月27日発表)

内容:
燃料タンクにおいて、燃料タンクと燃料揺動抑止板(バッフルプレート)の溶接部の耐久性が不足しているため、燃料揺動の繰返しにより亀裂が発生するものがあります。そのため、そのままの状態で使用を続けると、亀裂が進行して折損し、発進時または停止時等の燃料の揺動により異音が発生するおそれがあり、最悪の場合、

①前輪駆動車において、バッフルプレートが燃料ポンプの電源端子に接触してヒューズが切れ、燃料ポンプが停止し、走行中にエンストし再始動できなくなるおそれがあります。

②全輪駆動車において、バッフルプレートが脱落して燃料タンク内部の燃料残量測定器に干渉し、燃料計が正しく作動せず、燃料が無くなったことに気付かず、走行中にエンストし再始動できなくなるおそれがあります。

対象車の含まれる車体番号:
C25-000001~C25-320858
NC25-000001~NC25-204161
CC25-000001~CC25-170455
CNC25-000001~CNC25-153654

リコール届出番号 2634 (2010年10月29日発表)

内容:
リアコイルスプリング固定用ブラケットとサイドメンバの溶接が不適切なため、そのまま使用を続けると、当該溶接部が剥がれ、最悪の場合、当該スプリングが外れるおそれがあります。

対象車の含まれる車体番号:
C25-501275~C25-501792
CC25-383361~CC25-384381

 

セレナC25の各部品の修理費用

ここでは、各部品の修理費用の相場をご紹介いたします。

  • CVTの故障(交換の場合):30~40万円程度
  • エアコンの故障:20万円~30万円程度
  • ハイマウントランプの故障:3万~5万円程度

このように、セレナC25に多い故障の修理費用は多額になる可能性があります。

中古車購入時には、上記のような故障にも対応できる保証へ加入するか、急な故障にも対応できるよう故障用の貯金をしておくなど対策を取っておくことをおすすめします。

 

セレナC25のオーナーの評判

ここまで、セレナC25の故障やリコール情報などネガティブな面についてご紹介してきましたが、実際にセレナC25を所有している方、した方はどのような意見を持っているのでしょうか?

30代/男性

家族5人乗っても広々とした空間が保てる車を探していた時にセレナC25に出会いました。外観のデザインがすごく好みで、シートアレンジができるということもあり即決レベルで気に入りました。特に大きな故障もなく乗ることができ、使い勝手や走行も問題ありません。

40代/男性

以前、セレナC25に乗っていました。その当時は、シートアレンジができることもあり子供たちも大喜びでしたし、遠方へ出かけるときも大変重宝したことを覚えています。中古車での購入だったので、故障が心配でしたが、定期的に点検をお願いしていたこともあり、エアコンが故障した際も少額で対応できました。

30代/男性

気になった点は特になく、燃費がよかったので助かりました。
デザインもスタイリッシュで良かったです。

50代/男性

中古車で購入しましたが、購入後1ヶ月でCVTの故障、半年後にはエアコンの不調と故障ばかり続いていました。購入金額より修理費用の方が高くなりそうだったので、1年もせずに手放すことにしました。デザインが気に入ってたので残念です。

デザイン性や使い勝手に対しては非常に高評価のものが多く、家族向けには人気の車種ということがわかります。

 

セレナC25とはどんな車?

発売から現在まで、家族向けに人気の高いセレナですが、セレナC25にはどのような特長があるのでしょうか。

セレナC25は、2007年~2009年度3年連続でミニバン販売台数ナンバーワンを誇る、セレナ史上のなかでも高い人気を誇ります。

セレナC25が発売された頃に販売されていた他社のミニバンに比べ、前輪から後輪までの距離が広く、その分室内空間が広くなっています。

また、大きな窓を設置することで死角となる箇所を減らし、運転のしやすさを追求したこともセレナC25の特長です。

同世代のミニバンに比べると、燃費性能も良く、価格も抑えられていたので手にしやすいファミリーカーだったと言えるでしょう。

その他にも、シートアレンジが豊富といった点も、セレナC25が家族層から支持を得られたポイントです。

 

セレナC25を中古車で購入する際に気をつけること

セレナC25を購入する際は、以下の点に気をつけながら検討することをおすすめします。

  • 走行中にガタガタしたり、異音がしたりしないか
  • エアコンが正常に動くか
  • 電球が切れていないか

外装や内装の傷や状態を見ることはもちろんですが、前述の通り、セレナC25は走行中に起こる問題が多発しています。

購入を検討している中古車販売店が近くにある場合は、できるだけ試乗するようにしましょう。

試乗した際に、少しでも違和感がある、微かに異音がするといった症状がある場合は、整備士等に相談し、詳しく点検をしてもらうようにしてください。

 

セレナC25を購入する前に必ずやっておきたいこと

中古車を探す場合、欲しいと思う車は突然あらわれます。

人気の高い中古車程、すぐ売れてしまうため早い決断を求められるのです。

購入を行う際に、今の車を下取りに出す人も多いと思いますが、

その場のテンションで下取りに出してしまうと損をする場合が多いです。

必ず事前に、自分が今乗っている愛車の相場、いくらぐらいで売れるのかを確認しておきましょう。

まとめ

今回はセレナC25の故障やリコール情報と併せて、口コミや特長についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

中古車でも価格幅が大きく、人気の高い車です。
昨今はインターネット上で写真を見て車を購入するという方も多いとは思います。そのため、少し価格が安く状態が良さそうというだけで購入を決めてしまう方も多いです。

しかしながら、セレナC25は走行に支障をきたす故障の事例も多くありますので、慎重に検討し、可能であれば試乗したうえで購入を決めることが良いでしょう。

セレナC25はファミリーカーとして多彩なシートアレンジや燃費性能で楽しいカーライフを与えてくれます。

安心、安全にカーライフを送るためにも、信頼できる中古車販売店で、慎重に検討しましょう。