三菱 パジェロは故障が多いって本当?故障事例や故障しやすい箇所など徹底解説

1990年代のRVブームで人気が急上昇した三菱 パジェロ。現在では日本を代表するクロスカントリーSUVと言えるのではないでしょうか。整備されていない道路でも迫力のある走りを見せてくれる三菱 パジェロに憧れた方も多いと思います。今回は、そんな三菱 パジェロの故障について迫ります。購入の際はぜひ参考にしてみてください。

三菱 パジェロは故障が多いのか?

三菱 パジェロに関する故障の声

年齢不詳/男性

2011年式のクリーンディーゼル車を購入し4年程経過したところで、エアコンが効かなくなりました。ガスを補充して一旦は治ったと思いましたが、またエアコンが効かなくなり……。結局パイプを交換することとなりました。

40代/女性

2代連続でパジェロに乗っています。

2台目となった今のパジェロは、10万キロメートルを超えてすぐにディーゼルのATが故障してしまいました……。載せ替えをするか、乗り換えるか。それでもやっぱりパジェロが好きなのでどうにかしたいですね。

30代/男性

2011年式のパジェロを中古車で購入しました。購入時は気にならなかったのですが、最近、右折や左折する際に運転席シートが動くような感じがします。ディーラーで確認をしてもらい、部品を交換してもらったのですが、再発してます。治らないのかな……。

40代/男性

パジェロに乗って5年程経ちます。最近、エンジンルーム?からカラカラとした異音がするようになりました。ディーラーに持って行ったところ、タペットクリアランスを調整すれば治るとのことだったので、修理してもらいました。このまま異音がなくなればいいですが、心配です。

三菱 パジェロの故障が多い箇所

クロスカントリーSUVであるため、アクティブに利用しても強い設計となっていますが、三菱 パジェロも工場製品である以上、故障がないとは言い切れません。

三菱 パジェロで故障が多いと言われる箇所には、次のような箇所が挙げられます。

  • エンジンからの異音
  • 運転席シートの不具合
  • ATの故障
  • エアコンの故障
  • レギュレーターの故障

せっかく、アクティブに利用しようと思っても、故障が立て続けに起きてしまうと慎重に慎重を重ねて乗らなければならず、クロスカントリーSUVを購入した意味がありませんよね。

普段からの乗り方や点検はもちろんですが、どの故障に、どの程度の費用がかかるのかを把握しておけば、少しは安心できるのではないでしょうか。

修理費用については後述しますので、そちらを参考にしてみてください。

三菱が発表しているパジェロに関する故障・不具合・リコール情報

助手席エアバッグの不具合※対象車の追加(2017年12月1日届)

助手席用エアバッグのインフレーター(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切なため、温度および温度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがあります。このため、エアバッグ展開時にインフレーター容器が破損するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-V83W V83W-0600136 ~ V83W-1000128(平成25年1月8日 ~ 平成29年1月31日)
LDA-V88W V88W-0600130 ~ V88W-1000150(平成25年1月7日 ~ 平成29年1月26日)
DBA-V93W V93W-0600237 ~ V93W-1000160(平成25年1月7日 ~ 平成29年1月25日)
LDA-V98W V98W-0600421 ~ V98W-1000330(平成25年1月7日 ~ 平成29年1月30日)

助手席エアバッグの不具合※対象車の追加(2017年3月30日届)

助手席用エアバッグのインフレーター(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切なため、 温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがあります。 このため、エアバッグ展開時にインフレーター容器が破損するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-V83W V83W-0300128 ~ V83W-0600135(平成22年1月8日 ~ 平成24年12月27日)
CBA-V87W V87W-0300106 ~ V87W-0400168(平成22年1月6日 ~ 平成23年10月4日)
ADC-V88W V88W-0300117 ~ V88W-0300160(平成22年1月6日 ~ 平成22年8月25日)
LDA-V88W V88W-0400101 ~ V88W-0600129(平成22年9月3日 ~ 平成24年12月28日)
DBA-V93W V93W-0300217 ~ V93W-0600234(平成22年1月6日 ~ 平成24年12月28日)
CBA-V97W V97W-0300116 ~ V97W-0500212(平成22年1月6日 ~ 平成24年8月24日)
ADC-V98W V98W-0300155 ~ V98W-0300425(平成22年1月7日 ~ 平成22年8月26日)
LDA-V98W V98W-0400101 ~ V98W-0600420(平成22年9月1日 ~ 平成24年12月28日)

助手席エアバッグの不具合における対象者の追加に関しては以下からご確認ください。
https://recall.mitsubishi-motors.co.jp/Recall/displayselect.do?orderno=13935

運転席エアバッグの不具合※対象車の追加(2016年6月30日届)

運転者席用エアバッグのインフレーター(膨張装置)において、ガス発生剤の吸湿防止が不適切なため、温度および湿度変化の繰り返しによりガス発生剤が劣化することがあります。このため、エアバッグ展開時にインフレーター容器が破損するおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
DBA-V83W V83W-0800101 ~ V83W-0900167(平成26年7月18日 ~ 平成28年2月2日)
LDA-V88W V88W-0800101 ~ V88W-0900209(平成26年7月16日 ~ 平成28年2月4日)
DBA-V93W V93W-0800101 ~ V93W-0900247(平成26年7月14日 ~ 平成28年2月4日)
LDA-V98W V98W-0800101 ~ V98W-0900905(平成26年7月11日 ~ 平成28年2月5日)

運転席エアバッグの不具合(2016年2月19日届)

特定の運転者席用エアバッグのインフレーター(膨張装置)において、原因は判明していませんが、エアバッグ展開時にインフレーター容器が破損するおそれがあることから、予防的措置として、当該インフレーターを交換します。

対象車両

型式 車台番号
CBA-V83W V83W-0000101 ~ V83W-0200409(平成18年9月6日 ~ 平成21年11月20日)
DBA-V83W V83W-0300101 ~ V83W-0700193(平成21年12月1日 ~ 平成26年6月25日)
CBA-V87W V87W-0000101 ~ V87W-0400168(平成18年9月6日 ~ 平成23年10月4日)
ADC-V88W V88W-0200101 ~ V88W-0300160(平成21年3月18日 ~ 平成22年8月25日)
LDA-V88W V88W-0400101 ~ V88W-0700269(平成22年9月3日 ~ 平成26年6月26日)
CBA-V93W V93W-0000101 ~ V93W-0201113(平成18年8月23日 ~ 平成21年11月21日)
DBA-V93W V93W-0300101 ~ V93W-0700417(平成21年12月1日 ~ 平成26年7月1日)
CBA-V97W V97W-0000101 ~ V97W-0500212(平成18年9月4日 ~ 平成24年8月24日)
ADC-V98W V98W-0200101 ~ V98W-0300425(平成20年9月1日 ~ 平成22年8月26日)
LDA-V98W V98W-0400101 ~ V98W-0701539(平成22年9月1日 ~ 平成26年7月3日)

ライトスイッチの不具合(20時16年2月18日届)

ターン/ライトスイッチにおいて、取付剛性不足のため、スイッチ操作によりコネクターの端子が摩耗し、 その摩耗屑が酸化して絶縁物が生成されるものがあります。 そのため、そのまま使用を続けると、絶縁物が端子の間にかみ込み、導通不良となり、前照灯、車幅灯、前部霧灯、後部霧灯、 尾灯、番号灯および当該スイッチ連動の車室内照明が不灯、あるいは点滅、または、方向指示器が不灯となるおそれがあります。

対象車両

型式 車台番号
CBA-V83W V83W-0000101 ~ V83W-0200409(平成18年9月6日 ~ 平成21年11月20日)
DBA-V83W V83W-0300101 ~ V83W-0800111(平成21年12月1日 ~ 平成26年8月7日)
CBA-V87W V87W-0000101 ~ V87W-0400168(平成18年9月6日 ~ 平成23年10月4日)
ADC-V88W V88W-0200101 ~ V88W-0300160(平成21年3月18日 ~ 平成22年8月25日)
LDA-V88W V88W-0400101 ~ V88W-0800112(平成22年9月3日 ~ 平成26年8月7日)
CBA-V93W V93W-0000101 ~ V93W-0201113(平成18年8月23日 ~ 平成21年11月21日)
DBA-V93W V93W-0300101 ~ V93W-0800121(平成21年12月1日 ~ 平成26年8月8日)
CBA-V97W V97W-0000101 ~ V97W-0500212(平成18年9月4日 ~ 平成24年8月24日)
ADC-V98W V98W-0200101 ~ V98W-0300425(平成20年9月1日 ~ 平成22年8月26日)
LDA-V98W V98W-0400101 ~ V98W-0800210(平成22年9月1日 ~ 平成26年8月26日)

2015年以前のリコール情報については、三菱の公式サイトよりご確認ください。

三菱 パジェロ各部品の修理費用

ここでは、各部品の修理費用の相場をご紹介いたします。

故障箇所 費用
エアコンの故障 パイプ交換:6万円前後、全体修理:11万円前後
レギュレーターの故障 4万~5万円程
燃料噴射ポンプの故障 20万円前後
高圧燃料系統の故障 10万~20万円程
ターボの焼き付き 10万円~
ターボ交換 10万円程度

どの故障においても、まとまった費用が必要ということがわかります。車の故障は三菱 パジェロに限らずいつやってくるかわかりませんが、ある程度、故障に対する貯蓄をしておいた方がよさそうですね。

また、各故障の修理費用とは別に、まとまった出費となるのがタイミングベルトの交換です。タイミングベルトの交換は5万円~10万円前後が目安となります。

中古車で購入した場合、走行距離によっては購入後すぐにタイミングベルトの交換が発生する可能性も考えられます。購入前にタイミングベルト交換時期についても確認しておくと良いでしょう。

三菱 パジェロオーナーの評判

故障した際は何かと費用が必要となってしまう、三菱 パジェロですが、実際に所有しているオーナーの評判はどうでしょうか?まとめてみました。

  • どのSUVよりもかっこいいデザイン!
  • 座席シートが丈夫
  • 安定感が抜群
  • 凸凹道でも気持ちよく走れる!
  • 乗り心地がよい
  • 雪道の走行も安定感がある
  • 上質感がある

クロスカントリーSUVということで、オフロード走行しているオーナーも多いですが、街乗りのみ使用している方も多かったです。

オフロード走行時の安定感はもちろん、街乗りでの乗りやすさもよく、ファミリー層にも人気がありました。

また、たくさんのオーナーの評判について調査しましたが、SUVのなかでも一目置かれている存在であることを感じました。パジェロブームが過ぎたあとも一定の人気があるのは、やはり力強い風貌と運転する楽しさを教えてくれる乗り心地、運転のしやすさを、ひしひしと実感できる車だからこそではないでしょうか。

三菱 パジェロとはどんな車?

1982年に発売されてから35年以上、年齢問わず私たちを魅了してきた三菱 パジェロ。

RVブームが起こった1990年代に販売台数を伸ばし、クロスカントリーSUV、SUVの中では群を抜いた存在と言えるのではないでしょうか。

三菱 パジェロは全車種が岐阜県加茂郡坂祝町にある三菱の子会社(パジェロ製造)で製造されており、同町の税収のほとんどが三菱の子会社が占めていることから「パジェロの町」と呼ばれ、同町の特産物としてウェブサイトで紹介される程です。

そんな三菱 パジェロは、ロングボディ、ショートボディ(2018年生産終了)の2つのモデルがあり、ガソリン車、ディーゼル車の2タイプから選択することが可能です。

初代パジェロではカクカクとしたエクステリアでしたが、2代目以降は流行とともに少し丸みを帯びたエクステリアとなっています。現在発売されている4代目パジェロは初代パジェロの面影を残しつつも、ラグジュアリー感を兼ね備えたデザインで、大人の遊びをより楽しいものにしてくれる、そんなデザインです。

三菱 パジェロを中古車で購入する際に気をつけること

三菱 パジェロを中古車で購入する際は、一般的に中古車を購入する際のチェックポイントと言われる以下の点をまずは確認しましょう。

  • 全体(歪みや凹みなど)
  • 内装(傷や汚れなど)
  • 消耗品(劣化していないかなど)

また、三菱 パジェロは国産車であっても修理となると多額の費用が必要となります。

壊れやすいかどうかはユーザーの使い方次第、前オーナーの使い方によって大きく異なってきますが、修理にはまとまった費用が必要になることは確実ですので、維持できるかどうかを含め、しっかりと検討する必要がありそうです。

まとめ

今回は、不動の人気車である三菱 パジェロの故障について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

オフロードに最適な車両であることから、故障にも強いのではないかと考える人もいると思います。

確かに故障は車両の当たりはずれもありますが、乗り方も大きなポイントです。
前オーナーの乗り方はもちろんですが、ご自身で所有する際も、定期的にメンテナンスを行い、故障知らずのカーライフを目指しましょう。