グー(goo)-netに掲載されている中古車の中には「グー(goo)鑑定付き中古車」があるのをご存知でしょうか?グー(goo)鑑定とはどんな鑑定なのか、その詳細と併せて信頼性について解説していきます。
目次
信頼性が高いと言われているグー(goo)鑑定とは?
グー(goo)鑑定とは、第三者機関のプロの鑑定師が中古車のコンディションをチェックし、グレードを公式に定めるサービスです。
販売店のスタッフやメーカーの担当者など、その車の販売に直接的・間接的問わず関わっている人ではなく「第三者機関のプロの鑑定師」という点がポイントで、実際にグー(goo)鑑定が付いている中古車を購入した人からの信頼性も高いと言われています。
グー(goo)鑑定では「外装」「内装」「機関」「修復歴」の4項目について、次のような流れでチェックしていきます。
外装
- 傷や塗装の状態を確認し、補修されている場合は波、色ムラなどが生じていないかをチェックします。
- 傷の有無、塗装の状態で評価の対象となる部分について、チェックシートに記載します。
- ボンネットの状態について、交換や補修の有無およびその後の状態、飛び石による傷の有無などをチェックします。
- 車体の下を覗き込みながらチェックします。
- ホイールの傷、タイヤの溝をチェックします。
- フロントガラスに飛び石などによる傷がないかチェックします。
内容
- ハンドル、ダッシュボード、メーター類のチェックと併せて室内臭を確認します。
- 前・後部座席のシートに擦れ、タバコによる穴や焦げ跡などがないかチェックします。
- 内装全体の状態チェックを行います。
機関
- エンジンオイルの漏れ、エンジンからの異音の有無をチェックします。
- その他の機関についてはライトで照らすなどして隅々まで状態をチェックします。
修復歴
- ピラーに修復歴がないかチェックします(ゴムを外して確認する場合もあります)。
- エンジンルーム内のネジを見て付け替えの跡などがないかチェックします。
- エンジンルーム下側にダメージや修復、交換の跡がないかチェックします。
- トランクの下に修復した跡や波打ちがないかチェックします。
- センターピラーについても修復歴がないかチェックします。
このように、車のコンディションを決定づける重要な部分について、第三者機関のプロの鑑定師によるチェックが行われます。
鑑定対象となる項目を見るだけでも細かい部分までチェックしてくれていることが分かりますので、それだけでも信頼性に繋がりますが、消費者がより具体的に分かるように鑑定結果をグレード分けして情報を開示してくれています。
外装
星1:補修が必要
星2:外観を気にしない人向け
星3:気になる傷や凹みなどがある
星4:補修済みだが細かい傷や凹みなどは残っている
星5:補修済みだが細かい傷や凹みなどが残っている場合もある
内装
星1 補修が必要
星2 内装を気にしない人向け
星3 気になる汚れ等がある
星4 気になる汚れ等が部分的にある
星5 綺麗な車内を保っている
機関
正常:主要機関に不具合はない
その他、必要に応じて状態を記載
修復歴
有(重度):客室付近の骨格に衝撃を受けた跡がある
有(中度):骨格部位に衝撃を受けた跡がある
有(軽度):骨格部分の先端付近または後端付近に衝撃を受けた跡がある
無:骨格部位に異常はない
このようにグレード分けされていますので、中古車の詳しいコンディションを知ることができるほか、自分が妥協できるポイント、できないポイントなどを簡単に把握することができます。
グー(goo)鑑定の信頼性が高いと言われているのはなぜ?
グー(goo)鑑定は信頼性が高いと言われているのはどうしてでしょうか?それは、鑑定を実施する第三者機関が関わっているようです。
グー(goo)鑑定を行っている鑑定師は、NPO法人「日本自動車鑑定協会」(JAAA)という団体に在籍しているプロの鑑定師です。
JAAAは消費者の中古車に対する不安を取り除き、安心と満足を得られるサービス(鑑定)を提供している団体で、どの機関にも属さない、第三者機関として活動している団体です。
主な活動内容は
- 消費者に向けた中古車の情報開示
- 販売店に向けた品質鑑定の請負
- 中古車業界に向けた査定義務の確立と浸透
- 査定に関する情報提供
JAAAが独自に設けている資格を取得していることと、「一般財団法人日本自動車査定協会」(JAAI)の中古自動車査定士の資格を取得していることがJAAAの鑑定師になるための条件で、その中でも知識、経験、技能にすぐれた鑑定師がメンバーとして在籍しています。
こうした背景があり、グー(goo)鑑定は信頼性が高いと言われているのです。
そのうえ、販売店は一台鑑定してもらうたびに鑑定料を支払うことになります。
「鑑定してもらわなくても明らかに状態が悪いことがわかる」
という場合、販売店はお金を出してまで鑑定してもらうことはほとんどないでしょう。その代わり、販売店のスタッフが見ても明らかに状態が良い場合は
「自信を持って売り出すために鑑定してもらい、消費者に対して評価を開示したい」
と考えるのではないでしょうか。
鑑定が第三者機関によって公正に行われていることに加えて、そもそも状態が悪いと分かっている車を鑑定に出す可能性は非常に低いことなどからも、グー(goo)鑑定の信頼性は高いと言えるでしょう。
グー(goo)鑑定の信頼性は高いが注意も必要!
グー(goo)鑑定は信頼性が高いということがお分かりいただけたかと思います。
しかしながら、グー(goo)鑑定はグー(goo)や(株)プロトコーポレーションが保証する鑑定ではないので、注意が必要です。
そのため、グー(goo)鑑定付きの車両であっても、それに伴う保証サービスなどはありませんので、購入後に何かしらのトラブルがあっても責任を取ってもらえるわけではありません。
グー(goo)鑑定は、中古車販売前に鑑定士によって車両状態を示しているものですので、間違った認識をしないようにしましょう。
また、鑑定を行ってから購入までに傷がついたり、劣化したりする可能性も考えられるため、購入する際は、必ず実車を確認することをおすすめします。
ユーザーからも信頼性が高い「グー(goo)鑑定付き中古車」、探す方法は?
グー(goo)鑑定の詳細や、ユーザーからの信頼性が高い理由について解説してきました。次は、いざグー(goo)鑑定付き中古車を探す方法をご紹介します。
最も簡単なのはトップページから探す方法です。
グー(goo)-netトップページ上部にある検索窓、あるいは中ほどにある「キーワードで中古車検索」をクリックして表示される検索窓に「グー(goo)鑑定」と入力すれば、その時点でグー(goo)-netに掲載されている「グー(goo)鑑定付き中古車」を探すことができます。
あるいは、グー(goo)鑑定がどういうものなのか詳しく理解してから探したいという人は「グー(goo)鑑定」のページにアクセスし、グー(goo)鑑定の詳細をチェックしたのち検索することができます。
執筆時点でグー(goo)-netに掲載されている中古車台数は419,189台ですが、グー(goo)鑑定付き中古車は99,107台です。つまり3割にも満たないという訳です。
こうした数字からも「車の状態に関わらずなんでもかんでも鑑定している訳ではない」ことが分かりますので、信頼性という点で安心できるのではないでしょうか。
グー(goo)鑑定の信頼性はお墨付きだができれば実車確認を
グー(goo)鑑定とはどんな鑑定なのか、信頼性が高いと言われる理由は何かを解説してきました。
グー(goo)鑑定付き中古車を購入した人からも
「信頼性が高いと言われているので購入したが、思った通り状態が良かった」
「本当に細かい部分まで見てくれていることが分かり、信頼性が高いと思った」
など評判が良く、お墨付きをもらっているサービスと言えるでしょう。
とはいえ、中古車は一台ごとにコンディションが異なりますし、鑑定師の判断基準と自分が思っている状態が異なる可能性もあります。
グー(goo)鑑定の信頼性は高いことに変わりはありませんが、よほど遠方からの購入でない限り、購入前にはできるだけ実車確認しておくことをおすすめします。