トヨタアクアは小型ハイブリット車として高い人気を誇る車種です。燃費が良く小回りが利くコンパクトサイズなので、これから購入を検討されている方も多いと思います。
国産車と言えば故障しないというイメージが強いですが、トヨタアクアは実際のところ、どうなのでしょうか?ここではオーナーの口コミなどを元にトヨタアクアの故障について解説します。
目次
トヨタアクアは故障が多いのか?
トヨタアクアに関する故障の声
40代/男性
トヨタ トヨタアクアに6年半、走行距離は316,430km。
駆動バッテリーが故障し新車を購入することにしました。
30代/男性
本日、愛車のトヨタアクアが故障なしで333333キロに到達しました。
トヨタアクアが非常に頑丈だと証明できました。
20代/男性
現在5年8万kmだが、これまで故障と言えるようなトラブルはない。
ただ最近はバッテリーのインジケータが満充電になるのを見なくなった。
40代/男性
ドアミラー格納不具合、日中28℃以上で動作停止。
40代/男性
故障はまだない。
ネックはセカンドバッテリで2年しか持たないらしい…。
トヨタアクアの故障が多い箇所
トヨタアクアを検討している人は、トヨタという日本を代表する企業が作っている安心感、そして国産車であるという信頼感に期待している部分もあると思います。オーナーの故障に関する口コミを見ても、実際にトヨタアクアの故障は少ないようですね。
ただ、トヨタアクアが壊れにくいと言っても、やはり工業製品である限り故障をしないことはあり得ません。車にはそれぞれ故障しやすい部分がどうしても出てきます。トヨタアクアが特に壊れやすいと言われているのが、以下のような部分となります。
- インバーターの故障
- エアコンの故障
- ドアミラーの格納不具合
インバーターとはハイブリットシステムの根幹に関わる部品です。これが故障すると、エンジンがかけられなくなり、車が走れなくなってしまいます。インバーターも走行距離10万kmくらいで寿命が来ると言われており、走行距離が多い中古車を購入する場合は注意が必要です。
エアコンは比較的どの車でも故障しやすい部位です。トヨタアクアでもエアコンコンプレッサーの故障は比較的起こりやすく、交換すると修理費も結構高額になります。
トヨタアクアはドアミラーの格納をする時に動きが悪い、または全く動かないという症状が出る場合があります。これはトヨタアクア特有の症状で、ドアミラー内部にあるリトラクタという部品が膨張することで起こるようです。
トヨタが発表しているトヨタアクアに関する故障・不具合・リコール情報
夜間における衝突回避支援システムの不具合(2018年4月19日)
内容:
衝突回避支援システムにおいて、プリクラッシュセーフティシティセンサの夜間作動プログラムが不適切なため、夜間のカメラ映像が使用できず反射レーザーデータのみでの作動となり、前方車両を正しく検出できなくなることがあります。対策として全車両、夜間作動プログラムを修正します。
対象車両:
型式 | 車体番号 |
---|---|
DAA-NHP10・DAA-NHP10H | NHP10-6734764 ~ NHP10-6736967(159台) |
シフトロック機構の改善プログラムサービスキャンペーン(2014年5月29日)
内容:
シフトロック機構において、本来ブレーキペダルを踏むことでシフトロックが解除され、PレンジからDレンジまたはRレンジにシフトできるが、この使用方法によらず、運転中にブレーキペダルを踏まないでサービス用シフトロック解除ボタンを押しながらPレンジからシフトすると、意図せず車が動き出すおそれがあります。
対策としてサービス用シフトロック解除ボタンを交換しカバーを取り付けることで、運転中に解除ボタンを操作できないようにします。また、車載の取扱書は、該当ページの記載内容を訂正した取扱書と交換します。
型式 | 車体番号 |
---|---|
DAA-NHP10 | NHP10-2000000 ~ NHP10-2330970 |
DAA-NHP10 | NHP10-6000000 ~ NHP10-6295536 |
トヨタアクア各部品の修理費用
ここでは、上で挙げたようなトヨタアクアのよくある故障が出た場合、自費で修理するといくらくらいかかるか、修理費目安をご紹介します。
故障箇所 | 修理費用の目安 |
---|---|
インバーターの交換 | 10万円以上 |
エアコンコンプレッサーの交換 | 10万円 |
ドアミラーの修理 | 無償修理(新車購入してから7年以内) |
インバーター、エアコンコンプレッサーなど経年劣化で故障する部位については比較的高額な修理費用がかかります。国産車は輸入車に比べて壊れにくいと言いますが、これはあくまで10万kmまでの話で、それ以降は輸入車と同じように各種部品の交換が必要となってくるのです。
トヨタアクア特有の症状であるドラミラーの格納不具合については、トヨタから対策が出されています。リトラクタが原因のドアミラーの格納不具合には、本来3年または6万km以内の保証が新車購入から7年に延長されています。
現時点ではほとんどのトヨタアクアが7年の保証期間内に収まっていると思われますので、ドアミラーの不具合が出た場合はひとまずディーラーに相談してみるのが良いでしょう。
トヨタアクアオーナーの評判
- 燃費が良い(25km/L程度)
- 街乗りで走るには充分な性能
- 静粛性が高い
- コンパクトで小回りが利く
- 後部座席が狭い
トヨタアクアは燃費が良く、小回りが利くといった特徴があり、この維持費の安さ、コンパクトさがオーナーからも受けているようです。この特徴は街乗りに適した車だと言え、通勤や近場への買い物などの普段使いにはあまり不便を感じないでしょう。女性にも扱いやすい車だと思います。
ただ、コンパクトな分後部座席が狭いというデメリットもあり、普段から3人以上で乗る車には向かない可能性もあります。中には軽よりも狭いという声もありますし、基本的には1人~2人で乗るための車と考えましょう。
トヨタアクアとはどんな車?
トヨタが2011年から販売している小型ハイブリット車です。一言で言えばプリウスを小型化した車ですね。
2011年に発売開始して以来、マイナーチェンジはあるものの、まだフルモデルチェンジ一度もなく、初代モデルが現役で販売されています。
グレードは廉価仕様の「L」、標準仕様の「S」、上級仕様の「G」、クロスオーバー仕様の「Crossover」、スポーティモデルの「GR SPORT」などがあります。
トヨタアクアを中古車で購入する際に気をつけること
トヨタアクアは発売してまだ7年ほどなので、そこまで年式の古い車はありませんが、よく故障する車を引きたくない場合、あまりに発売初期の頃に作られたものや、走行距離が長い車はなるべく避けた方がいいかもしれません。
発売初期の車はトヨタアクアに限らず不具合が出やすいと言われていますし、走行距離が多い車は上でも書いたように部品が劣化して高額な交換費用が必要になる可能性があるからです。
車両価格だけで判断せず、故障のリスクも考えた上で選んだ方が結果的に良い買い物ができると思います。
まとめ
トヨタアクアは大人気のコンパクトハイブリットカーで、普段通勤や買い物など街乗り中心の人におすすめの車です。燃費もよく故障もしにくいので、維持費も安く済むでしょう。
しかし、そんなトヨタアクアでも全く故障しないことはなく、沢山乗れば乗るほど不具合が起こりやすくなってきます。中古車を購入する場合にはなるべく高額な部品交換をしなくて良いような年式・走行距離のものを選んだ方が良いでしょう。